身分関係ビザとは、結婚ビザ(正式には「日本人の配偶者等」)に代表されるような結婚や日系人などの特定の身分があるために与えられる在留資格(ビザ)のことです。
一般的な就労ビザとは違い、職業上の制約などはなく、日本人と同等にどのような職業にでも就く事ができます。そのため、「技術」などのビザでは就労することができない工場内の単純労働や風俗業であっても、身分関係ビザを持っていれば正規に就労することができるようになります。
ただし、これらのビザは日本人と結婚している人や、祖父や祖母が日本人である日系人、それに長年日本に定住している人などに与えられるため、“資格を取る”“大学を出る”といったように、自分の努力でもらえるものではありません。就労に制限がない分、企業が雇用する場合には好ましいビザですが、就労ビザの保持者に比べるとその保持者の数は非常に少ないといえます。