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メールマガジン「人事・総務レポート」

メールマガジン メールマガジン「人事・総務レポート」
2012年5月 Vol.40


7.外国人雇用(第5回/全6回)外国人社員の人事・労務管理

 中小企業が海外展開を視野に入れていく中で、外国人労働者を確保し、グローバル化へ対応していくことが必要となっています。中小企業が外国人を雇用していくにあたって、知っておきたい知識や心得、そして活用へ向けた社内体制整備などについて全6回にわたり解説します。

 人事・労務管理は、労働法規を遵守しつつ、従業員の能力や経験を最適かつ最大限に活用することにより、企業経営の目的を達成させるための制度や施策をいいます。(“人事管理”と“労務管理”は、法的な定義はなく、また両者に明確な領域や区分はありません。)

人事管理とは

 人事管理は、主としてポジティブ・アクション(積極的な行動)として従業員のモラール(勤労意欲)やモチベーション(行動意欲)・アップを目的としています。高度外国人材の場合、キャリア志向が強い傾向にあるため人事評価の公平性や給与制度の適正性などが重要となってきます。また、高度外国人材のキャリアプラン(職業上の目標・計画)を把握し、企業がキャリアパス(昇進・昇格のモデルなど)を提示していくことで高度外国人材の定着を図ることができます(年間離職率:日本人約15%超⇔外国人約45%[厚生労働省 公表資料参照])。

労務管理とは

 労務管理は、一般に労働法規にかかるコンプライアンス・リスク管理に関するあらゆる施策をいいます。高度外国人材の場合、就業規則を活用することにより、生活習慣や文化の違いから生じる社内ルールの誤解を防ぎ、未払い残業代などのリスクを回避するために就業上のルールについて明確かつ周知させることができます。さらに、近年は個別労働紛争(個々の労働者と使用者間の民事上の紛争)が急増しており、就業規則は労働法規で解決できない企業側の業務命令権や懲戒権、従業員側の秘密保持義務や競業避止義務(同業他社への転職の制約)などの権利義務関係を、一括して労働契約の内容として規定することができます。

 人事・労務管理の制度や施策は、どれか1つを完備していればよいということではありません。各々の制度や施策を“トータル人事・労務管理”として全体のバランスが重要です。そして、それらすべてが人事・労務管理の真髄である高度外国人材との“信頼関係”の構築にベクトルを合わせることで効果が期待できます。

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